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LTARS(LTARS2015で継続)

メンバー
  • 中村 正吾(代表:横浜国立大学)
  • 岩崎 裕也(横浜国立大学)
  • 長谷川 琢哉(IPNS KEK)
  • 坂下 健(IPNS KEK)
  • 池野 正弘(IPNS KEK)
  • 内田 智久(IPNS KEK)
  • 田中 真伸(IPNS KEK)
概要
 低温環境での多チャンネルストリップ読み出し用エレクトロニクスの集積化に関する研究開発である。目標は、集積回路内で信号処理を行い出力することであるが、まずはアナログ信号を出力できる多チャンネル集積回路を製作する。
なお本研究は液体アルゴンTPCのためのフロントエンド回路での使用を主な目的として開発された。
 
機能・特徴
LTARSは低カウントレート、入力信号が数万電子数以下、SN比は最小信号に対して10以下、アナログ出力を持つように設計された。検出器容量は<100pFを想定している。チャンネル密度は1チップ8チャンネルであり、5~8chには放電に対するプロテクションをチップ内部に設けるため、さらなる低雑音化を狙うのであれば取り去ることが必須である。アナログ出力は10pF(プローブ相当)の負荷容量をドライブできるようにするため消費電力が大きい。消費電力を減らすにはアナログを出力せず内部で処理してしまう必要がある。(現在全消費電力の60~70%をアナログドライバで消費している)なお低温動作するために、飽和領域で用いるMOSFETのしきい値電圧の変化に注意し、電圧余裕を取る事と、ドレイン電流の変化に注意し、回路内で用いた電流源にカレントミラー回路を組み込んだ回路構成となっている。ASICの製造プロセスは、UMC社の0.25 ミクロンアナログ集積回路プロセスである。
 
  
 
リソース
  • 回路図、レイアウト(NDA締結後オープン)
  • プレゼンテーション等(合意がとれた物を公開する)
図・写真等
測定結果等
常温評価の結果を以下に示す

以下はLTARS常温評価用テストボードである。
関連リンク
発表論文リスト
1.横浜国大 大学院工学府 物理情報工学専攻 修士論文 岩崎裕也  液体アルゴンTPCのための信号読み出し回路開発 2014, 発表資料
2.2011 Master 横浜国大 高木 雄太 「液体キセノンTPCのための低温動作フロントエンド集積回路の開発」
3.2014 Master 横浜国大 岩崎 裕也 「液体アルゴンTPCのための信号読み出し回路開発」
4.2011 Master 岩手大学 内藤裕貴 液体アルゴン三次元飛跡検出器の開発
5.2013 Master 岩手大学 渡邊孝太 液体アルゴン三次元飛跡測定器における強電界発生方法に関する研究
6.2014 Master 岩手大学 佐々木亮輔 液体アルゴン粒子飛跡測定器における電界形成と最適化に関する研究
7.2015 Master 岩手大学 田頭拓也 30L液体アルゴンTPCにおける粒子飛跡決定性能評価
8.2016 Master 岩手大学 黒川真行 小型液体アルゴンTPCにおけるドリフト電界の評価と最適化の検討
9.2016 Master 岩手大学 黒森雄介 大型液体アルゴンTPC測定器用信号読み出しシステムの開発
プロジェクトメンバー

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