FPGAトレーニングコース2024(Vivadoツール)@東北大学
開催趣旨
受講対象者としてFPGA回路開発未経験の電気電子工学を専門としない学生を想定しています。特に物理実験系に所属する学生を受講対象としていますが他の分野の学生や若手研究者の参加も歓迎いたします。
本セミナー受講後は自分で設計した回路をFPGAに実装して動かすことができるので、(1)の学習効果が向上する事も期待しています。
実習で使用するFPGAはAMD社Artix-7シリーズ、使用HDLはVerilog-HDLです。
補足)テキストのみの配布について:テキストのみの配布は行っておりません。本トレーニングコースのテキストは実習内容を説明するための利用を想定しており、テキストのみで学習することは想定していません。テキストのみ配布し誤解を招くことは主催者の意図に反しますので配布は行っておりません。
FPGAとは?
Field Prgrammable Gate Arrays (FPGA)はユーザーがプログラム可能な論理(デジタル)集積回路です。
近年、放射線検出器の読みだしシステムなどの物理実験で多用されています。一つのFPGAに搭載できる回路規模は非常に大きくなっておりユー ザーが希望する信号処理の多くを1チップに搭載できるようになりました。例えば、CPUを組み込みLinux OSシステムを 動作させる事ができる程の回路規模を1チップに実装する事ができます。
概要
- 対象:FPGAに興味のある大学院生, 研究員, 教員, 技術職員
- 日程:2024年12月17日(火)~12月18日(水)(2日間)、9:30-17:30
- 場所:東北大学 ニュートリノ科学研究センター 別館(I-03)224号室
- 募集人数:20人
- 使用言語:日本語
- 受講料:無料
- 申し込み受付期間: 2024年10月17日(火)から10月25日(金)まで(東北大のみ)
- 申し込み受付期間: 2024年10月26日(土)から11月15日(金)まで(一般)
- 参加申し込み:
- 申込ページ
- 主催:東北大学大学 ニュートリノ科学研究センター、理学研究科物理学専攻原子核物理グループ
- 後援: 東北大学宇宙創成物理学国際共同大学院プログラム、Open-It
- 世話人:三輪浩司(東北大学 原子核物理)、石徹白晃治(東北大学 ニュートリノ)、)*お問い合わせはkoji@awa.tohoku.ac.jpまでお願いします
【注意】開発ツールはAMD社Vivado ML Standard 2023.1についてのみ解説します。
詳細
- 講師:田内一弥 (KEK)
- 予備知識:下のテキストの内容を受講前に理解しておくこと
- 実習で使用するFPGAはAMD社Artix-7シリーズ、使用HDLはVerilog-HDL、開発ツールはAMD社Vivado ML Standard 2023.1です。
- 実習で使用するFPGAが搭載されたボード(Digilent社Nexys4)は開催中貸し出しますので用意する必要ありません。
- 各自用意する物や事前準備:
- ノートPC
- 以下のVivado ML Standard 2023.1ツールがインストールされているPCを用意できない場合は受講できません
- 予備PCなどは用意していません
- PCを用意せず参加した場合、聴講のみとなり実習ができなくなる事をご承知おきください
- AMD社Vivado ML Standard 2023.1ツールがインストールされていること
- システム要件
- OS:Windows 10, Windows 11 64-bit版(32bit 版は不可)
- 必要搭載メモリ容量: 2GB(4GB以上を奨励します)
- USB type-Aコネクタ 1個搭載(Type-Cの場合は変換コネクタを各自用意してください)
- MACを使用している方へ: 以下の環境での動作は確認されていますが他の環境での動作確認されていませんので注意してください。
- デュアルブートでWindowsインストールした環境
- 仮想環境VMware Fusionを用いてWindowsをインストールした環境
- 下のWebページの内容を適用すると高速になるとの情報があります
- https://freesoft.tvbok.com/freesoft/virtual/vmware_tuning.html
- 以下のVivado ML Standard 2023.1ツールがインストールされているPCを用意できない場合は受講できません
- 演習時に使用する筆記具とノート
- 以下の資料を印刷して持参してください(受講前に読む必要ありません)。印刷物がないと画面を切り替えながら作業をすすることになりとても大変です。必ず印刷して持参してください。
- ノートPC
プログラム
- 1日目 12/17(火) 9:30-17:30
- 9:30-9:40 全体概要
- 9:40-10:30 予習内容の確認(50分)
- 10:30-11:00 【組み合わせ回路】 Verilog-HDL記述(30分)
- 11:00-11:30 【組み合わせ回路】 RTL解析(30分)
- 11:30-12:30 お昼休み(60分)
- 12:30-14:00 【組み合わせ回路】 AMD社Vivadoを用いた論理シミュレーション(80分)
- 14:00-14:15 休憩(15分)
- 14:15-15:15 【組み合わせ回路】 AMD社Vivadoを用いたFPGAへの実装(60分)
- 15:15-15:30 休憩(15分)
- 15:30-17:30 【組み合わせ回路】 設計演習C1(120分)
- 2日目 12/18(水) 9:30-17:30
- 9:30-10:00 【順序回路】 Verilog-HDL記述(30分)
- 10:00-10:30 【順序回路】 AMD社Vivadoを用いた論理シミュレーション(30分)
- 10:30-10:45 休憩(15分)
- 10:45-11:30 【順序回路】 AMD社Vivadoを用いたFPGAへの実装(45分)
- 11:30-12:30 お昼休み(60分)
- 12:30-13:30 【順序回路】 設計演習S1(60分)
- 13:30-14:00 階層構造設計(30分)
- 14:00-14:15 休憩(15分)
- 14:15-15:15 IPの使い方(60分)
- 15:15-15:30 休憩(15分)
- 15:30-17:30 設計演習(質疑応答、議論含む)(120分)
テキスト
- 0. はじめに
- 1. 予習内容の確認
- 2.1 【組み合わせ回路】 Verilog-HDL記述
- 2.2 【組み合わせ回路】 Vivadoを用いたHDL入力とRTL解析
- 2.3 【組み合わせ回路】 Vivadoを用いた論理シミュレーション
- 2.4 【組み合わせ回路】 Vivadoを用いたFPGAへの実装
- 3 【組み合わせ回路】 設計演習
- 4.1 【順序回路】 Verilog-HDL記述
- 4.2 【順序回路】 Vivadoを用いた論理シミュレーション
- 4.3 【順序回路】 Vivadoを用いたFPGAへの実装
- 5. 【順序回路】 設計演習
- 6. 階層構造設計
- 7. IPの使い方
- 8. 総合設計演習
- 9. 外部メモリからの起動(参考資料:講義では使用しません)
- 実習ボード回路図(Digilent社のページ)
- 実習ボード・リファレンスマニュアル(Digilent社のページ)
- 実習風景写真
アンケート