議事録
計測システム開発検討会
開催場所:011年11月25日(金) 13:00-18:00
開催日時:京都大学 理学研究科 物理学教室 第4講義室 (525号室)
Webページ:http://d-sys.kek.jp/ 写真
参加者数:45名以上(名簿記入者数45名:その他、無記名者、ネットワーク接続、KEK、広島)
議論のまとめ
各グループが共通の問題や要望を持っている事が分かった。
問題を改善する為には人の交流を含めたノウハウ共有化が重要であ るとの共通認識を得た。
【共有された問題点】
1. 若手教育の問題:
学生の計測用回路,ソフトウエア開発の教育が十分でなく、若手が育ちにくい。
広範囲で急速に変化する技術をフォローするのは容易ではない。
2. 連携の問題:
・プロジェクトベースで動くためプロジェクト間、組織間の連携が充分でない。
・特に教育、開発、運用での問題発生時に十分な対処ができない。
3. 情報共有の問題:
新規開発時に情報収集する事が困難。役立つ情報やノウハウがわからず行動に移すまでに多くの労力が必要である。
(学生、研究員、スタッフ共通の問題)
【議論の結果】
1.方向性が出たもの
1.1 Open-Itのさらなる発展
1.1.1 KEKで行っている下記アクティビティーを大学で行うための基盤作り
・初心者教育:セミナーおよびトレーニングコース
・若手OJT環境整備:若手、大学院生に対して活躍の場を与えるためのKEKと複数大学の連携を機構及び
素粒子原子核 研究所のサポートを得て行う。
(ノウハウ及びデザインツール、テストツール共有と旅費)
1.1.2 ノウハウ共有のさらなる推進
現在既に所有しているノウハウ共有を更に進めるため、WEB ベースでの基盤作りを進める
(現在あるものの改良 等を経て使いやすくする)
1.1.3 カバーする範囲
エレクトロニクスに限定しない。
1.2 開発者間交流の活性化
OpenItのように密なつながりのみでなく緩いつながりのコミュニティー設立と情報交換が行える研究会の立ち上げ。
【今後解決すべき課題(継続議論が必要な事柄)】
1 クレジットに関して
共同開発:論文等で参加した個人名、団体名を入れることで解決できる。
知財使用:論文等をリファーする事で開発。OpenItでは文章番号等などを導入しする事を検討する。
補足)知財をリファーすることで活動を知ってもらい、その活動に参加している人やプロジェクト名が
わかるようにしておく。 (これはWEB で検索にかかるよう、知財の整理、とその番号付けにより行う)
上記に関し、下記の意見が出たが結論は出ていない。
”ノウハウを使う(だけの)側からは、上記以外に何かやれることはないのか?”一方通行ではなく共に発展して
いくための更なる方策は何か?
2 知財の共有に関して
2.1 ハードウエア
PCB: 基板レイアウト(特にアナデジ混在部)の公開に関する問題点の整理が必要
ASIC: NDAを事前に結ぶため法的な問題は少ないが上記と同様管理および検討が必要である。
2.2 ソフトウエア
オープンソースで公開しているためこのような問題は生じない。
3 失敗経験共有の方法
重要であるが、このようなことを議論できる場がない。
議論の結果2.2で提案された研究会を議論の場の第一候補として整備する。