計測システム研究会2012@東京大学 ~開発の現状を知り将来について議論する~
趣旨
本研究会の目的は分野を超えた計測システム開発情報の発信と今後の開発体制(連携方法や開発リソースの共有方法など)について議論する場を提供することです。
特に実際の開発に携わる若手スタッフや学生の積極的な参加をお願いいたします。本研究会では実際に開発を行っている若手研究者や学生の顔が見える研究会にしたいと思っていますので開発に携わっている若手研究者や学生の皆さんによる講演を期待しています。
実験対象が異なっても計測システム開発の立場から見ると類似している事も少なくないのでお互いに学ぶ事が多いと思います。しかしながら、多くの研究会は実験対象であるサイエンスについて議論する場であるため、実験対象が異なるグループの計測システム開発に関する情報を得る事や開発者が交流することが難しくなっています。本研究会で他分野の開発者と交流することで新しい連携協力または技術交流をしていただき新しいシステム開発を進めていただきたいと思っています。
研究会初日に今後の開発環境について議論する時間を設ける予定です。実験遂行に当たり必要な計測システム開発に関する問題点や提案などを議論し問題点を共有したいと思っております。開発環境をより良くするための提案、解決すべき問題点の指摘を行っていただき議論したいと思っています。
これから計測システムを開発しようとしている方、各分野の開発状況を知りたい方、実際に計測システム開発を行っている方、開発上の問題に直面している方、現在の開発環境に疑問を持っている方など計測システムについて興味を持つ多くの方のご参加をお待ちしております。
本研究会は2011年11月に京都で開催された「計測システム開発研究会」と2010年7月にKEKで開催された「OSC2010」を統合して再構成した研究会です。
開催日時・場所
- 日時: 2012年11月5日(月)および6日(火)、 10時から (開場9:30)
- 場所: 東京大学 本郷キャンパス 小柴ホール
- 旅費: 支給無し
- 主催: 東京大学 素粒子物理学国際研究センター、 Open-It
- 世話人: 坂本宏(東大)、味村周平(阪大)、阿部利徳(理研播磨)、石徹白晃治(東北大)、内田智久(KEK)、岸本俊二(KEK)、窪秀利(京大)、小嶋健児(KEK )、鈴木一仁(名大)、戸本誠(名大)、花垣和則(阪大)、早戸良成(東大)、房安貴弘(長崎総合科学大)、南野彰宏(京大)
参加申し込み
参加資格等の制限はありません。計測システム開発に興味がある方ならどなたでも参加する事が出来ます。
事前申し込みは終了しました。事前申し込みを済ませていない方で参加する方は会場の受付で参加登録をお願いします。
講演内容について
講演は実際に開発を行っている若手の方々に積極的に行っていただきたいと思っています。
講演内容は各実験グループが開発しようとしている、または開発したシステムや装置の紹介をお願いします。
これから開発を始めようとしているグループの方には解決しなければいけない問題点や独自に開発が必要な技術について講演していただければと思います。
既に開発が進んでいるグループの方には開発時に工夫した事や独自に開発した技術に焦点を合わせて紹介していただければと思います。本研究会はシステム開発に関する情報発信と開発者間の交流が目的です。実践的なノウハウなどについては本研究会とは別に若手の会が予定されていますのでそちらでの発表をお願いいたします。
上記以外にも開発に関する問題点の指摘、新しい提案なども受け付けますので活発な議論の種になるご講演の申し込みをお願いいたします。
プログラム
プログラムのダウンロードはここから
会場で無線LANが使用できます。設定方法は会場で説明します。
11月5日(月)
- 9:30 開場
- 10:00-10:05 開会のあいさつ 坂本宏(東大ICEPP)
- 10:05-11:50 各グループの講演 座長:窪秀利(京大)
- 10:05-10:40 庄子正剛(KEK Esys)「KEKエレクトロニクスシステムグループでの開発状況」
- 10:40-11:15 林達也(阪大)「COMET実験用読み出しDAQシステム」
- 11:15-11:50 上野一樹(KEK)「J-PARC muon g-2/EDM実験のための検出器開発」
- 11:50 - 12:50 昼休み (60分)
- 12:50-15:10 各グループの講演: 座長 早戸(東大 ICRR)
- 12:50-13:25 小嶋健児(KEK)「マルチピクセルAPDを使った陽電子検出器の開発とJ-PARC MLF のミュオン実験装置への導入」
- 13:25-14:00 石島直樹(阪大)「32chMPPC読み出しモジュールの開発」
- 14:00-14:35 佐藤節夫(KEK)「SiTCP-VME変換基板の開発」
- 14:35-15:10 武藤貞嗣(核融合研) 「高計数率X線スペクトルイメージング測定法の基礎研究」
- 15:10-15:25 休憩(15分)
- 15:25-17:30 将来についての議論 司会 内田智久(KEK Esys)
- 15:25-15:40 内田智久(KEK Esys) 議論の前に~Open-Itセミナー・トレーニングコース報告など~
- 15:40-17:30 将来についての議論
- 18:00- 懇親会
研究会風景写真(11月5日)(ID/パスワード入力が必要です)
11月6日(火)
- 9:30 開場
- 10:00-11:30 各グループの講演: 座長 味村周平(阪大)
- 10:00-10:35 阿部利徳(理研播磨) 「XFEL DAQ用同期データ配信システムの開発」
- 10:35-11:10 大谷育生(東大ICEPP) 「ATLASミューオントリガにおけるTCPを用いたDAQ」
- 11:10-11:45 宮川治(東大ICRR) 「大型重力波検出器KAGRAにおける計測と制御」
- 11:45-12:45 昼休み
- 12:45-15:00 各グループの講演: 座長 石徹白晃治(東北大)
- 12:45-13:20 岐部佳朗(岡山大)「超伝導検出器MKIDを多重読み出しするFPGAロジックの開発」
- 13:20-13:55 泉拓摩(東大) ASTE望遠鏡搭載用TESボロメータカメラの開発
- 13:55-14:30 中屋秀彦(NAOJ)Hyper Suprime-Cam CCDエレクトロニクス
- 14:30-15:00 戸村友宣(東大ICRR) 「Super-Kamiokandeでの新エレキ開発とHV入れ替え」
- 15:15-17:00 技術レビュー講演: 座長 房安貴弘(長崎総合科学大)
- 15:15-16:00 宮原正也(東工大 松澤・岡田研究室)「先端アナログ・デジタル混載 CMOS集積回路技術とシステムへの応用」
- 16:00-16:45 小野田忍(JAEA半導体耐放射線性研究グループ)「半導体の単一イオン照射効果とその評価システム」
- 16:45-16:50 閉会のあいさつ 戸本誠(名大)
研究会風景写真(11月6日)(ID/パスワード入力が必要です)
開催後の情報提供
今回は日程の都合で参加できないが今後も計測システム開発についての情報を継続的に欲しいと言う方はメーリングリストへ参加する事ができます。このメーリングリストは昨年開催された計測システム開発検討会参加者により構成されており本研究会の参加者にもメーリングリストに登録していただく予定です。
現在は主に以下の内容のメールが流れています。
- 研究会のお知らせ
- 技術セミナー開催のお知らせ
- 技術トレーニングについてのお知らせ
メーリングリストへの登録を希望する方はここをクリックし申し込んでください(研究会に参加する方は申し込み不要です)。メール本文に氏名、所属、職名(学年)を記載してください。