ASICトレーニングコース2012@名古屋大学
ASICとは
Application Specific Integrated Circuit (ASIC)は「特定用途集積回路」の名前のとおりユーザーの仕様に応じて製作される集積回路で、放射線検出器の読みだしシステムで多用されています。 以前は開発コストが高かったのですが、現在ではシャトルサービスと呼ばれる方法により安く試作ができるようになってきています。 現在では通常の電子回路基板を製作するくらいの金額で試作できるものもあります。
開催要綱
ASICトレーニングコースは初心者を対象にしたASIC実習セミナーです。今やASICは最先端の測定器開発には欠かせないものとなっており、皆さんもその名前を耳にすることがあると思います。ASICの開発にはプロセスや回路設計など複数の技術が含まれており、初めての方はどこから手を付けて良いか戸惑います。 そこで、講義においてアナログ回路設計や半導体プロセスなどの知識になじんで頂き、計算機を用いた実習を通じてASIC開発に必要となる基礎知識の習得を目指します。(上部写真は過去の実習の様子と製作したASICです。これまでの参加者が製作したチップの例はこちらでご覧になれます。ただし、今回のトレーニングコースにはASICの製作は含まれませんので、ご注意ください。)
ASICトレーニングコース2012@名古屋大学では、トランジスタからASICの開発に関する講義・実習を２日、レイアウト及び半導体プロセスに関する講義・実習を１日行います(プログラム概要) 。Cadence社のCADツールを利用した少人数の実習形式のセミナーで、以下の通りに開催します。
- 対象者：学部４年生以上（大学院生, 研究員, 教職員, 技術職員を含む。）
- 日程：8月22日(水)～8月24日(金)
- 場所：名古屋大学 東山キャンパス 理学部B館 B4講義室 (B428室)
- 募集人数：10-20名程度(学内希望者), 若干名(学外希望者)
- 参加費用：無料
- 主催：名古屋大学グローバルCOEプログラム「宇宙基礎原理の探求」(GCOE-QFPU)
- 後援：OpenIt, 高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 (KEK IPNS), KEK 加速器科学総合支援事業
- 講師：渡部豊喜氏 (名古屋大学), 島崎昇一氏 (KEK), 田中真伸氏 (KEK), 他
- 世話人：戸本誠 (名古屋大学), 鈴木一仁 (名古屋大学)
参加申込
受付は終了させて頂きました。
- 参加条件：参加される方には以下のことをお願いします。
- 使用する半導体プロセスの秘密保持契約の書類にサインを頂きます。(MXIC0.5um CMOS)
- シミュレーション実習用端末として、ラップトップPCを持参して下さい。無線LANでsshでサーバーに接続し、X端末として使用できる必要があります。オプションとしてVNC接続も利用可能です。
- 申込受付期間 (受講可能最大人数に達した時点で締切りとさせて頂きますので、ご了承ください。)
- 学内希望者：7月 2日(月)〜7月13日(金)
- 学外希望者：7月18日(水)〜7月31日(火)
- 申込方法：申込ページで必要事項を記入して申し込んでください。
- お問合わせはこちらまで
コース詳細
- 講習プログラム
- 受講前に復習して欲しい事 限られた時間内に効率よく習得してもらう為に以下の内容を復習してからセミナーにご参加いただけると幸いです。
- 抵抗、コンデンサ等の理解、オペアンプの動作の理解、（可能であればトランジスタの動作も）
- 回路図・レイアウトエディタ（Cadence）およびSPICE（HSPICE）の基本的なオペレーションを習得済みであれば、なお効果的に実習に取り組めます。
- その他注意点等
