KEK DAQ Seminar '09
DAQミドルウェアとは
DAQミドルウェアとは、ネットワーク分散環境でデータ収集システムを構築するためのソフトウェア・フレームワークです。 DAQミドルウェアはソフトウェア・コンポーネントを複数組み合わせることでシステムを構築することができます。現在、J-PARC MLF 中性子実験等で導入され、データ収集に使用されています。
概要
すでにDAQミドルウェアを導入しており、既存のDAQコンポーネントの改良や新たなコンポーネント開発をしたい方やDAQミドルウェアの導入を検討していて、使用法、コンポーネントの開発について知りたい方、興味をもっておられる方を対象とした実習中心の講習会です。本講習会では、DAQコンポーネントの実装について深く理解して頂き、DAQコンポーネントを実際に開発します。したがって、改良・開発したいDAQコンポーネントが明確になっていることが重要です(受講者へは後日、開発したい DAQコンポーネントのアンケートを実施致します)。
- 募集時期:6月中旬から7月上旬
- 対 象 者:DAQミドルウェア利用者、これから導入を考えている方、興味をもっておられる方
- 募集人数:15名程度
- 申込方法:申込ページから各自行ってください
- 予備知識:C, C++の基礎知識, Linuxの基本的操作
- 日 程:2009年8月5日(水)~7日(金)
5日(13:30 - 16:00)、6日(9:00 - 16:00)、7日(9:00 - 12:00) - 場 所:高エネルギー加速器研究機構(KEK)、先端計測開発棟208
- 用意する物:ノートPC Windows XP/Vista
- 主 催:KEK IPNS エレクトロニクスシステムグループ
- 講 師:仲吉(KEK)、千代(KEK)、井上(KEK)、安(KEK)
本セミナーはKEK「大学等連携支援事業」のサポートを受けて開催されます。
実習方針
DAQコンポーネントの実装を理解して頂き、講習会期間中に、受講者自身でコンポーネントのコーディングを行って頂きます。
目的
講習会受講後に必要なDAQコンポーネントの開発が終了している。開発の手順を理解し、講習会の時間内にコーディングが終わっていなくても講習会後に改良・開発が可能になること。
受講前に確認して欲しい事
限られた時間内に効率よく習得してもらう為に以下の内容を確認してからセミナーに参加してください。また講習会で必要となる情報はあらかじめ提供致します。
- CおよびC++の基礎
- Linux基本操作
- Linuxでのエディタ操作
- 開発したいDAQコンポーネントの具体的な仕様(例えば、Monitorコンポーネントを開発する場合には、解析手法や使用する解析ライブラリを調べておくこと等)
- 受講を申し込まれた方へどのようなDAQコンポーネントを開発したいかアンケートを実施しますので、ご協力ください(7月上旬)
内容 (受講者数等により変更する可能性があります)
1日目(8/5):DAQミドルウェアの概要とDAQコンポーネントの実装について
8月5日(水) 13:30 - 17:00 13:30 - 13:40 開会あいさつ(安) 13:40 - 14:10 DAQミドルウェアの概要(仲吉) 14:10 - 14:40 DAQミドルウェア開発環境について(千代) 14:40 - 15:00 休憩 15:00 - 15:30 Source型コンポーネント開発(仲吉) 15:30 - 16:00 Sink型コンポーネント開発(千代) 16:00 - 16:30 CC/NETとDAQミドルウェア(井上) 16:30 - 17:00 WebとDAQミドルウェア(安)
2日目(8/6):DAQコンポーネントの実装の実習
8月6日(木) 9:00 - 16:00 終日実習
3日目(8/7):デバッグと動作確認
8月7日(金) 9:00 - 12:00 9:00 - 11:30 各グループ実習 11:30 - 12:00 アンケート作成、質問、要望、議論 & 閉会あいさつ(安)