COTTRI (COMET trigger)
ミュー粒子稀崩壊過程であり、新物理に感度のあるμN→eN転換過程を探索するCOMET実験は2016年からJ-PARCハドロンホールにおいて行われる予定である。 COTTRI(COmeT TRIgger)はCOMET実験で用いるトリガー本体の開発を目的としたプロジェクトである。 COMETのPhase-I実験では高レート環境が予想されており、トリガー段階で信号に近い事象を効率よく選別する事が実験成功の鍵となる。
- 上野一樹、 Ueno Kazuki(代表:KEK IPNS -> 大阪大)
- 藤井祐樹、Fujii Yuki(KEK IPNS -> Monash University)
- 三原智、Mihara Satoshi(KEK IPNS)
- 東城順治、Tojo Junji(九州大)
- 大石航、Oishi Kou(九州大 -> Imperial College London)
- 池野正弘、Ikeno Masahiro(KEK IPNS)
- 庄子正剛、Shoji Masayoshi(KEK IPNS)
- 佐藤朗、Sato Akira(大阪大)
- 中沢遊、Nakazawa Yu(大阪大 -> KEK IPNS)
- 吉田学立、Yoshida Hisataka(大阪大)
- 森津学、Moritsu Manabu (大阪大 -> IHEP->九州大)
- Chen Wu(大阪大RCNP)
- 宮滝雅己、Miyataki Masaki(大阪大)
- 山田千尋、Yamada Chihiro (大阪大)
過去のメンバー - 内田智久、Uchida Tomohisa(KEK IPNS)
- 中居勇樹、Yuki Nakai(九州大)
- Phuc Nguyen(大阪大)
- Lai Jun(大阪大)
- 五味雄平、Yuhei Gomi(総研大/KEK IPNS)
多数のチャンネルからクラスタリング等を用いてトリガーを生成し、それを配信する。マザーボードとドータボードから構成され、
ドータボードでは複数チャンネルのアナログ信号をADCで読み、and/or TDCで読み、FPGAによる処理によってサプレスした情報をマザーボードへ送る。
マザーボードではそれらの信号をクラスタリングなどで処理し、トリガー信号として検出器に配信する。
COMETフロントエンドプロトタイプの主な機能一覧
- Continuous analog-to-digital conversion using ADC up to 100MHz
- Self-trigger function by using ADC values with an adjustable threshold value
- External trigger mode using NIM signal
- Data transferring using SiTCP module in the FPGA
- Digital signal transferring using DisplayPorts/InifiniBand connectors
COTTRIプロトタイプの回路図(暫定版)を内部資料ページに挙げました。
2016年3月に東北で行われたビーム試験で使っていたFirmwareのbitファイルはこちらです。
COTTRI prototype
- 「COMET Phase-I実験に向けたトリガーシステム開発の現状」、日本物理学会第71回年次大会、藤井祐樹他 2016年3月22日
- 「COMET実験におけるテストボード開発」、Open-It若手の会 若手研究会2015、上野一樹 2015年10月9日
- 「COMET Phase-I実験に向けたトリガーシステム開発の現状」、日本物理学会2015年秋季大会、藤井祐樹他 2015年9月27日
- 「COMET実験 Phase-Iに向けたフロントエンドトリガーボードの開発」、日本物理学会第70回年次大会、藤井祐樹他 2015年3月22日
- 「COMET実験におけるトリガーボード開発」、計測システム研究会@J-PARC、藤井祐樹 2014年11月21日
- 「COMET実験における読み出しシステムの開発」、計測システム研究会@J-PARC、上野一樹 2014年11月21日