SiTCPおよびDAQMW導入
メンバー
- 雨宮健太(代表:IMSS KEK)
- 岸本俊二(IMSS KEK)
- 酒巻真粧子(IMSS KEK)
- 小菅 隆(IMSS KEK)
- 濁川和幸(IMSS KEK)
- 田中真伸(IPNS KEK)
- 内田智久(IPNS KEK)
- 斉藤正俊(IPNS KEK)
- 池野正弘(IPNS KEK)
- 仲吉一男(IPNS KEK)
概要
KEK放射光科学研究施設 (PF) 可変偏光軟X線分光ステーション(BL-16)での高速偏光スイッチングによる深さ分解XMCD実験のネットワーク読みだしシステムの開発(SiTCP読みだしボード開発およびDAQ-Middlewareによるデータ読みだしソフトウェア開発)。またビームライン制御用ソフトウェア STARSとの連携によるビームライン制御と統合されたデータ収集システムの構築。
機能・特徴
- SiTCP読みだしボード:
- Micro-channel Plate入力: 30ch、ビーム強度モニタ入力: 1ch、イネーブル信号入力: 1ch
- イーサネット(TCP)による高速(1Gbps)データ読みだしが可能。
- 読みだしボードのパラメータをイーサネット(UDP)で設定可能。
- DAQ-Middleware によるデータ読みだしソフトウェア:
- PFでのビームライン制御ソフトウェア(STARS)と連携して高速偏光スイッチング
環境で自動的に入射X線のエネルギーを変化させながらデータ収集を行うことが可能- DAQコンポーネントによりデータ収集、保存、オンラインモニター(ROOTを使用)が可能。
リソース
- 開発したDAQコンポーネントはWebで公開予定
図・写真等
SiTCP搭載読み出しボード
2010年11月のテスト実験の際のスクリーンショット(オンラインモニターのヒストグラム)
MCP検出器
関連リンク
PF BL-16A 可変偏光軟X線分光ステーション紹介ページ
発表論文リスト
- 雨宮健太,岸本俊二,酒巻真粧子,小菅隆,濁川和幸,田中真伸,内田智久,仲吉一男, "高速偏光スイッチングによる超高感度深さ分解XMCD/XMLD 測定(1):角度分解型の高速電子検出器の開発", 第13回XAFS討論会, 滋賀, 2010年9月
- K.Amemiya,M.Sakamaki,A.Toyoshima,T.Koide,K.Ito,K.Tsuchiya,T.Aoto,T.Shioya,S.Yamamoto,K.Harada,T.Obina and Y.Kobayashi, "Fast Polarization switching at the soft X-ray beamline PF-BL-16A", IMSS symposium 2010, Tsukuba, Dec. 2010
- 雨宮健太,酒巻真粧子,豊島章雄,小出常晴,伊藤健二,土屋公央,青戸智浩,塩屋達郎,山本樹,原田健太郎,帯名崇,小林幸則, "PF-BL-16Aにおける偏光スイッチングの現状", 第24回日本放射光学会年会・放射光科学合同シンポジウム, つくば, 2011年1月
- 雨宮健太,岸本俊二,酒巻真粧子,小菅隆,濁川和幸,田中真伸,内田智久,仲吉一男,斉藤正俊,池野正弘, "高速偏光スイッチング実験用マルチアノードMCPシステム", 第24回日本放射光学会年会・放射光科学合同シンポジウム, つくば, 2011年1月