Altera FPGAとMircoPODを用いた10Gリンク読み出し評価ボード
概要
LHC・ATLAS実験のように検出器で取得する膨大なデータをトリガーシステムあるいはDAQに転送するためには、10Gbpsあるいはそれ以上の光リンクを用いて行うことが一般的になりつつある。本プロジェクトでは、ATLAS実験の液体アルゴンカロリメータのトリガーシステムに使用される光リンクモジュールMicroPODを用いて、10Gbpsあるいはそれ以上のリンクを持つ読み出し回路基板をR&Dのために開発する。また、メンバーのこれまでの経験を生かし、インテル社の最新のFPGA Altera Arria10を搭載し40Gbps、56Gbps、あるいは100GbpsのUDP転送実装などのFirmware開発も行う。 基板の構成はOpen-It「アトラス実験EMカロリメータの高速読み出し評価ボード」のAkatsuki評価ボードをベースにFPGAやMircoPODの数などを変更する。
メンバー
- 田中純一, Tanaka Junichi(代表:東京大学素粒子物理国際センター)
- 江成祐二, Enari Yuji(東京大学ICEPP)
- 嶺岸優司, Minegishi Yuji(東京大学ICEPP、D3)
- 宇野健太, Uno Kenta(東京大学ICEPP、D1)
- 井口竜之介, Iguchi Ryunosuke(東京大学ICEPP、D1)
- 池野正弘,Ikeno Masahiro(IPNS KEK)
- 内田智久, Uchida Tomohisa(IPNS KEK)
機能・特徴
- 10Gbpsあるいはそれ以上のデータ転送を行うことのできるインターフェイスを複数搭載する。
- MicroPODを使用。14Gbps ×12本(光ファイバー)のリボンケーブルを使用する。
- QSFP+(接続コネクタとゲージ)を搭載し、MicroPODとの比較も行えるようにする。
- 10G以上のリンクを持つFPGA
- メザニンカードとの接続可能なFMCを搭載する。
公開予定リソース
- 回路図
- 配線図
図・写真等
関連リンク
発表論文リスト