佐々井さんのページ(SiTCP学習プロジェクト)
メンバー
- 担当教官 松原 豊(名古屋大学 STE)
- 佐々井 義矩(名古屋大学 STE)
概要
- 物理実験装置のデータをTCP/IPを用いて転送するために開発したSiTCPの使い方を学ぶためのプロジェクトです。SiTCPについてはここからSiTCPのWebページをご覧ください。
- 今回の学習では、12bitの擬似信号をSiTCPでPCへ転送することを目標にしてKEKで学んできました。12bitの擬似信号を扱う理由は、私たちSciCRTグループが実際の実験で扱うAD変換が12bit出力であるためです。この12bitの擬似信号生成〜SiTCP部までをすべて1つのFPGA上に実装しました。また、今回は100MbpsのEthernetを使っています。
- さらに、UDPを用いたPCからフロントエンド上流へのデータ書き込みも学びました。これは、PMTの直後にあるASICのディスクリミネータのしきい値などの設定をUDPを使って行うことを想定しています。
機能・特徴
- Xilinx社Spartan-3AN Starter KitからPCへの12bit擬似信号データ転送
- PCからXilinx社Spartan-3AN Starter KitへのUDPを用いた書き込み
学習成果
- KEKでは、12bit擬似信号のデータ生成部、FIFOの生成、SiTCPの実装方法と順番に学んでいきました。
- 大学に戻ってからは、擬似信号の転送試験を行いました。擬似信号の生成レートを変化させながら、PC側で受け取ったレートを測定していきました。
- 今後は、さらにフロントエンド上流も加えて転送試験をする予定です。
発表・論文リスト
- 佐々井義矩、川端哲也、for SciCRT collaboration、「SciBar検出器を用いた太陽中性子観測計画XV -高速読み出し用新バックエンドボード開発の進展-」、日本物理学会秋季大会、京都産業大学(京都)、2012.9
関連リンク