TDC-net
メンバー
- 佐藤節夫 (代表: IMSS KEK)
- 内田智久 (IPNS KEK)
概要
KEK素核研で開発したGbit-SiTCPが基板(SOY-GbE)としてBBT(株)から販売されていて、それを使用したTDCを開発した。KEKの放射光実験で使用することを目標に、イベントデータ化できるモジュール(TDC-net)を完成させた。
機能・特徴
このTDCで求められる性能は、時間分解能が1nsで512chのデータサイズである。また、イベントとしてデータを保存することにより、データ解析の自由度を上げた。イベント読み出しなので、Gbit-SiTCPを使用して高速化した。ハード的には、BBTで販売しているSOY-GbE基板に、レベル変換ICを載せたコネクタ変換基板だけで作製できる。制御プログラムはLabVIEWで作成している。
公開予定リソース
レベル変換ICを載せたコネクタ変換基板回路図と(株)Bee Beans Technologiesが販売しているSOY-GbE基板用のvhdlプログラムと制御するLabVIEWプログラムを公開する。LabVIEWプログラムは標準のTCP/IP関数を使用しているので、他の言語への移植が容易である。
図・写真等
関連リンク
発表論文リスト
- 佐藤節夫, "中性子検出器読み出し回路システム," 応用物理学会放射線分科会-放射線、Vol.36 No.3、2010年9月号 p141~150
- 佐藤節夫, "中性子検出器のエレクトロニクス," 日本中性子科学会-波紋、Vol.20 No.3、2010年8月号 p241~244
- S. Sato, S. Muto, N. Kaneko, T. Uchida, M. Tanaka, Y. Yasu, K. Nakayoshi, E. Inoue, H. Sendai, T. Nakatani, T. Otomo, "Development of a readout system employing high-speed network for J-PARC," IPS08 Proceedings of International Symposium on Pulsed Neutron and Muon Sciences at J-PARC 2008、NIM A 600(2009)103-106